令和3年 芒種一 ~桑子卓とオランダ水指~
朝は曇り空で雨が降りそうだったので、洗濯物はあきらめて稽古へ出発。電車を乗り継ぎ、稽古場の最寄り駅へ降り立った時にはピカーンと晴天へ。旦那さん、洗濯物に気付いてくれますように・・!
さて、久しぶりのお稽古参加。青々とした新緑の時分、青梅を思わせるお菓子に出逢えるかな~と能天気に小走りで教室に向かう。またこの季節を元気に迎えることができている。茶室という狭い空間で、尊敬する先生と生徒さんで和気あいあいと季節を味わう時間が楽しい。コロナ感染防止で人数制限をしての稽古が続くけれど、和に心が和む。
本日のお軸ー青山緑水ー
5-6月の青々とした草原や林がキラキラたなびく原風景が目に浮かぶ
紫陽花いいですね。
本日の主菓子ー銘 深見草ふかみぐさー 牡丹の別名
本日の主菓子ー緑寿庵清水の金平糖・きな粉の飴
金平糖の美味しさに驚く。日本で唯一の金平糖専門店、銀座にもお店ができたとの
本日のお点前ー桑子卓とオランダ細水指 平点前ー
裏千家四代家元仙叟好みといわれる桑子卓。複数の荘り方がある。
時々、目を疑うおもしろい手順がある。桑子卓の柄杓の飾りなど、どうして
こうもあぶなっかしい場所にひっかけるのか。景色でベストポジションなのか。
茶の湯の入り口
今から6年前ぐらいまえだったと思う。実家の居間で妹がお抹茶を点てていた。
妹は大学で建築を専攻し、茶室や土蔵の研究をしていた。
研究に派生して裏千家茶道の稽古に通い始めた彼女は、茶碗、茶筅、帛紗など茶道具を使ってお点前の練習をするようになっていた。
「姉ちゃんも今度稽古来てみる?素敵な先生だよ」
私はその時、勉学が得意な妹と対極に、フワフワとした人生を送っていた。
習い事だって色々試してはみたがどれも長続きしなかった。
好きなことといえば外国人のお友達を作ること。外国に旅行に行くこと。
あるあるだけれど、日本の文化を説明できないストレスを
常に感じていた。日本て何だろう。。自分って何だろう。。自分に自信がなかった。
次回の稽古へお供した。地元駅近くの公民館和室。教室には凛とした着物姿の先生が稽古をされていた。その時の稽古内容は、正直記憶に薄い。知識なく見学に行った私は、質問すらろくに出てこない状態で恥ずかしいかぎり。ただ、端正な着物姿と美しい日本語を操って指導する先生の魅力に圧倒されてしまった。こんな素敵な大人にどうしたら成れるのだろうかと、強く思った。先生のような人になりたい。お茶道を習うとこんな素敵な人になれるのかしら。。これは始めない理由がない!これが私の茶の湯の入り口だった。
それから間もなくして妹は
仕事の忙しさで稽古を辞めることになった。
茶の湯に出逢ったあとの日々
このブログは、自分がこの先も茶道を楽しむために
記録してゆこうと思ったものです。月に2回通っている教室の様子や
茶道にまつわることの備忘録として。
どうぞよろしくお願いします。
Kissaco